So-net無料ブログ作成

会員ブログへのリンクです(下記クリックお願いします)!
「アラフォー・フリーターの脱・競争人生」、「ばたおのサイレント・テロリズム」、「ちゃりきゃんぱーの人力ブログ」 、「二拠点居住で生きる~ある83年生まれの暮らし方実践~」、「土と暮らし研究会」、「ばたおのツイートまとめ」、「ヘタレな私・ばたおが、ぼちぼち生きていくブログ」

コメントいただければ、かならずお返事いたします(^^)
ネット環境のない場所を放浪していたりで、お返事に2~3日かかることもあります<(_ _)>

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ

『資本主義の終焉と歴史の危機』読書会報告 [読書会]

コタツ
↑読書会のイメージ


年末に行った読書会での議論等のメモです。 
すぐに報告記事を書かねばと思っていたのですが、私(hnhk=だめお)の怠慢で今頃になってしまいました。

メモは私の独断と偏見というか、興味で抽出したものなので、参加者の真意がどこまで反映されているかは??
参加者の皆さん、コメント機能を使ってぜひご意見ください。
とは言うものの、2カ月前のことなのでもう忘れたでしょうが…

以下、メモです。
※メモなので堅苦しく感じられるかもしれませんが、実際は、コタツを囲んで、お菓子やコーヒーを飲みつつ、ざっくばらんに語り合いました(*゚▽゚)ノ

著書の内容をレジメを用いて一章ずつ報告し、その都度意見交換を行う形式

レジメには補足資料としてピケティの『21世紀の資本』や世界システム論の要約を添付
『資本主義という謎「成長なき時代」をどう生きるか』(2013年 水野和夫・大澤真幸 著 NHK出版新書)の内容についても口頭で補足

第一章 資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ

「地理的・物理的空間」の拡大がベトナム戦争の敗北で頓挫したとあるが、ソ連・東欧の崩壊の影響については触れられていない。その理由は?
→著者が拠って立つところの世界システム論では、社会主義もシステムとしての資本主義の構成部分に過ぎない。
「史的システムとしての資本主義」によれば、反システム運動は多くの国で権力の座についた。しかし、革命後の体制もまた資本主義の社会的分業の一部を担い続け、資本蓄積へ向かったので、依然として労働者に対する搾取の継続でしかなかったということなので、そもそも重要性は薄い。

資本主義の意義とは?
→封建制のシステムに比べれば、爆発的に富を産出する機能を持っている。そして、「先進国」では多少のおこぼれもあり、それが中間層を創出し民主主義の基盤となったのはそうだろう。事実、世界人口も70億人となった。しかし、このままの経済発展は不可能であり、その意味でシステムとして行き詰っており、歴史の危機をも生み出した。

社共は格差を問題視し再分配の適正化を主張しているが問題点はないのか?
→再分配の原資、その前提となるパイの拡大(成長)や南北問題(先進国とそれ以外の国の格差)には一切触れていない。
→成長について異議を唱えないなら、水野さんの主張とは相容れない。
→成長を否定し代替案を模索しているかもしれないが、選挙での受けが悪いためか表明するに至っていないのでは?
→世界のGDPは70兆ドル強。これを世界人口で割れば1万ドル。仮に1ドル100円とすれば、一人当たりGDPは100万円。日本の同GDPは4万ドル程度なので、世界的に格差を是正するなら、先進国民は相当程度、生活水準を下げないといけないのでは?
→購買力平価が途上国と先進国では大きな開きがあるので、単純に日本での100万円程度の生活が平均とは言えない。

第二章 新興国の近代化がもたらすパラドックス

成長というと、大概は、中心と周辺を前提として、輸出主導で富を蓄積するというのが資本主義のパターン。アベノミクスもそれを踏襲している限りは失敗するのは明白。中国も同様

国民国家を乗り越えるグローバル資本
90年代以降の交通・電子金融空間の発達は、資本が国境を超えて儲けることを一層容易にした。従前は、通貨や資本の国境を越えた取引は一定の規制がかけられていたが、それが取り払われたことによる。
また、ソ連・東欧の崩壊による市場拡大も合わせて考える必要があるのではないか?
→グローバル資本が特定国家の利益を代表して活動する必要性が相当薄まっている。また、グローバル資本を国家が規制することが困難になりつつある。規制しようとするとフライトされてしまう。ゆえに労働保護法制を破壊する一方で、法人税減税には応じざるを得ない。
→先進国の労働条件が最底辺国の労働条件に近づく方向で平準化しており、南北問題は、グローバル資本に全世界の労働者が従属させられるという構図になりつつある。
→特定の国家が他国を従属させて市場を自国資本に開放するのではなく、グローバル資本が国家連合の軍事力等を用いて市場を開放させる形態に(帝国主義から帝国へ)。社会主義世界体制が崩壊して以降のターゲットは、資本の自由な活動が比較的制限されているイスラム教の影響力が強い諸国。

グローバル資本に対抗するには?
グローバル資本の側がビルダーバーグ会議に見られるように勢力の結集を図る一方で、対抗する側は世界社会フォーラムのような動きはあるものの脆弱
→いかなる単位でグローバル資本に対抗できるのか?
→政治的に対抗するなら、世界政府のようなものがあればよいかもしれないが、現状から考えて非常に困難。日本での各レベル選挙に関わった経験から鑑みるに、国会議員に影響力を持つのも難しい。手に負える範囲ということなら地方議員レベルか。
→地域単位での影響力を集積して地方、それをさらに集積して国家、さらに世界へと影響力を持っていくのが妥当なところか。世界政府では遠すぎて手に負えない。当面は日本での労働条件を引き上げて、それを世界レベルにすることを目指すか。
→最も小さな単位は、ネットや電話を使わなくてもコミュニケーションが取れる範囲。一定民意が反映されるのは市町村レベルか?。この点を斟酌すると、地方にもっと国の権限を委譲すべきでは。顔の見えない国会議員なりが、地方の重要事項まで決めてしまうのは、容認できない。
→アメリカの連邦制のようなものか?
→連邦制でも、国防・外交は国の専権事項であったりするが、地方が独自に外交をできるようにすべきでは。国の外交・軍事権限を弱めた方が良い。
→地域がもっと独自性を持つべきだが、日本では東京に富が一極集中しており、地域間の格差を是正する措置が必要では?
→格差是正の調整役を国が担う場合、平準化を求めすぎると逆に、国の力が強くなるのではないか。
→地域が自立するということは、格差もあってしかるべき。
→地域間格差を認めるにしても、ナショナルミニマムが保障されるようにはすべき。例えばドイツの疾病金庫のようなものなら、国家から一定独立している。
参考ドイツにおける社会保障制度の特徴と保険料徴収制度の仕組み

第三章 日本の未来をつくる脱成長モデル

バブル崩壊後の不況を脱却するために小渕内閣が行った財政出動。以前なら投資すれば国内で還流していたものが、この頃にはグローバリゼーションが進展しており、海外に流出する結果に。国民国家の政策が効かない状況
→アベノミクスも同様の結果になるのは明白

グローバリゼーションが進むと、ある地域の有利な労働条件が切り崩されてしまう。WTO行き詰まり後のTPP等も、このような状況を推進するもの
→鎖国ではないが、一定閉鎖系の経済でなければ、いくら一国レベルでましな経済政策をやっても効果が出ないのでは。

食料・燃料等の生活必需品まで輸入に頼るの問題。これら必需品を自国で賄えているなら、それ以外のモノについてはグローバルに取引してもさほど問題はないだろう。
→日本の場合、自国で食糧生産するよりも他国から輸入したほうが安上がりという現状はある。
→円の価値が下がるなり、他国との食料獲得競争に敗れるなりすれば、いくら金があってもどうしようもない。
→他国から安く輸入できるというのは、エネルギー及び労働コストが低く抑えられているため。中心国である日本の優位性ゆえの現象で、永続するものではない。というか優位性は崩れつつある。

第四章 西欧の終焉
第五章 資本主義はいかにして終わるのか

※時間がなくなってきたので、四・五章をまとめて報告してから議論

ここでいうカール・シュミットの「海の国」・「陸の国」の概念は、ある程度世界システム論の「世界=帝国」「世界=経済」に符合するもの?

20世紀までの130年間の高所得国の人口シェアは15%前後とのこと。しかし、グローバリゼーションの結果、南北問題は先進国内でも発生しているため、今後は国に関係なく世界全体の上位15%程度が特権を享受するのだろう。

ハードランディングを避けることが肝要だが、避けられない事態に備えて、自給自足・半農半X的なライフスタイルに移行すべきだが、皆ができるわけではない。できる状況にある人はそれでよいが、総体としては生活水準を下げることでハードランディングの影響を吸収するほかないだろう。
→インテリ層はこうした状況を見越したり、人的なつながりを利用して乗り切っていくのだろうが、そうでない層は難しいのではないか?
→例えば、行政が生活保護受給者に土地や家を貸すなどして自給自足的な方向へ誘導することも考えられるが、当事者に受けいれらるのか。インテリなら喜んで受け入れる人も多いだろうが…
少なくとも、生活保護受給者に農業を強制することはリベラリストからは相当反対されるのではないか。
→農業従事をデフォルトにして、できなければこれまでどおりの給付にするというのでどうか。
参考:第109回「ホームレスをファーマーに~農業から社会を変える」

左派の一部には、成長を前提とした再配分にこだわっていて、ほどほどの生活水準で満足するという考えを忌避する人もいる。良心的であるのはそうだが、この人たちの価値観を転換するのもまた重要ではないか。
→高度経済成長を経験した左派の人たちの中には、経済成長して初めて豊かさを享受できるという刷り込みがある。しかし、福島原発の事故を受けて、無限の経済成長が無理だと実感し、脱成長を受容し始めている。

もっと問題なのは、高齢層以上に若年層に脱成長や農業の受けが悪いということ。
→小さい頃から消費者として育ち、豊かなインフラに囲まれて成長したからだろう。
→脱成長を受け入れられない人たちは多数派。だからこそ、金融に精通している著者が、成長はもう無理、資本主義は破綻しつつあるから別の価値観に移行しようと呼びかけているのは、重要だ。


コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

コメント 1

ナナ

ばたおもそろそろジャガイモと大根植える準備しろよ。
肥料はもう買ったのか?
by ナナ (2015-03-05 00:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。